ちょい古アメ車なら自分でも車修理できますよ!日曜大工があるなら日曜修理工もあり
アメ車に乗るに当たって、まず気になるのは修理(費用)ではないでしょうか。
一生に一度はアメ車に乗っておきたいという方は結構おられます。でも実際手にする人は少ないですね。二の足を踏む大きな理由はまずこの修理費の問題があるからだと思います。アメ車に限ったことではありませんが、修理の必要な箇所というのは色々出てくると思います。それは大きく分けて2種類あります。走行・安全に関わる部分と快適性に関わる部分です。
この2つの区分の修理をどのように解決していくかによって費用は全く変わってきます。実際のところアメ車はよく壊れるの?という疑問も含めて私が実践しているなるべく費用は抑えて、かつ安全性が損なわれないアメ車の維持について紹介してみましょう。
アメ車は壊れるという噂
”アメ車はよく壊れる”これがアメ車を所有することを敬遠してしまう大きな理由の一つではないでしょうか。
これには車という道具についての考え方の違いが大きく表れていると思います。
日本車は車検以外でメンテナンスしなくてもほぼトラブルなく使用できます。(車検制度のおかげとも言えるかもしれません)ところがアメ車や欧州車は消耗部品の交換を前提としているためこれを怠るとトラブルがトラブルを呼ぶという事態になり易いです。もちろん国産日本車でもこういった耐久消耗部品は交換した方がいいことは間違いありませんが。
ウィンドウを上げ下げするレギュレーター、ラジエターのキャップ、エンジンマウントゴム、各種油脂系パッキン、ワイパーモーターなどはどこかの段階で交換するということが前提として設計されているようです。
また確かに故障し易い部品もあります。電装系やセンサー類、ショックアブソーバーなどです。特にオルタネータートラブルはよく聞くトラブルです。
ただし10年以内の比較的高年式のアメ車になるとこれはもう日本車と大差ないと考えて大丈夫です。
故障箇所を走行・安全に関わる部分と快適性に関わる部分に分けて考え、実際DIYしてみますと、修理費用を節約して愛車を自分で手入れしているという大きな満足感も得られます。それはズバリ、危険な故障は工場で、今すぐ修理しなくても大丈夫な快適性に関わる故障は自分でやってみるという方法です。そしてDIYでうまくできない時に工場を頼ればいいのです。自分の技量と経験によってできることはどんどん広がっていきますよ。
修理・メンテナンスの方針
さて修理・メンテナンスをどうしましょうか。
・全て修理工場に任せる
この方法の選択に悪いことは何もありません。ただちょっとお金がかかります。
・重要なところは修理工場、できることは自分で
ブレーキ関係と排ガス漏れ、燃料ポンプは危険度の高い故障ですので工場に任せた方がいいかもしれません。エンジンのかかりが悪いということであれば会社には遅刻です!が、危険度はないですね。それとアメ車は部品がどれも重い!です。腰を痛めないように気をつけてください。
ブレーキオイル漏れ 工場
エンジンオイル漏れ 工場
ブレーキパッド 工場 DIY
ドラムブレーキ(パーキングブレーキ)分解 工場
排ガス漏れ 工場
燃料ポンプ 工場
ラジエター/冷却水関係 工場
漏電 工場
排ガス触媒センサー DIY
パワーウィンドウ動作不良 DIY
ラジエターキャップ交換 DIY
ワイパーモーター交換 DIY
オイル交換 DIY
エンジン周辺センサー類 DIY
ヘッドライト、ウィンカーライトバルブ球交換 DIY
エアコンガス補充、漏れ検知 DIY
ドアロックアクチュエーター交換 DIY
・全て自分で
アメリカでは自宅ガレージが多いので、エンジン脱着までも自前でやる人もいます。徹底的なこだわりのある人は日本でもいらっしゃいます。特にクラシカルな価値のある旧車を所有されているエンスージアストに多いようです。年式の古い車は構造が単純、部品も小さく軽いことなども理由になっているでしょう。
費用の算出
工場に依頼した場合、アメ車の修理費用は実際のところ、どのくらいかかるのでしょう。自動車修理の作業工賃は”自動車整備標準作業点数表”という指標を元にしています。これに工場独自のレートを掛けて修理代が算出されています。この点数表を入手して、自分の依頼する修理と照らし合わせることで、その工場のレバーレートが分かります。それによって標準的な値と照らし合わせることができます。そしてもちろん部品代が必要です。
自動車修理工場の稼ぎは工賃が主です。なのであまり値切って困らせないようにしたいものです。経験を積んだプロの仕事は本当にすごいです。頼れるショップを見つけておきましょう。
国産車(社) 日本自動車整備振興会連合会点数表
欧州車 ボッシュ製点数表
北米車 ミッチェル製点数表
今日のまとめ
ちょっと努力してみる、オイルで手を汚してみる、休日の時間を使ってみることで家計の負担にならないようにアメ車の維持費を抑えることができます。奥様を説得できるかどうかの重要なポイントです。
危険な故障は工場で!今すぐ修理しなくても大丈夫な快適性に関わる故障は自分でやってみてはどうでしょうか!
故障診断機があると心強いです。
エンジン診断スキャナー