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風量マックス!ゴーっという音が鳴り続ける中で運転をするのはいささか疲れます

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とにかくうるさい

エアコンでクーラーであれヒーターであれ風量が最大でしか作動しない故障が時々起こります。
どういう意図を持ってこういう仕様にするのかは分かりませんし、アメ車だけなのかもしれません。
そもそも日本車でこういう故障に見舞われたことがないのです。ひょっとしたら広大なアメリカの原野においてエアコンが全く作動しない場合、生死に直結する為に何らかの不具合が生じてもブロアモーターへ電源直結させる仕様なのかもしれません。もしそうならアメリカ大陸という大きさが感じられて嬉しくなってしまいます。

しかしながら、この状態は非常にうるさくて、落ち着かない状態で運転をしなければなりません。ちょっと寒いという時でも汗ばむほどの温風を出してくれます。(温度設定を低めにすればいいのだけどね)この故障原因は主にブロアモーターレジスターかブロアモーターリレーであったりすることが多いのでこれら部品を交換すればほぼ治ります。寿命でブロアモーターレジスターのヒューズが切れることもあるでしょう。しかし本当の原因を見つけないとブロアモーターレジスターを繰り返し交換しなければならなくなります。ワーパーで3000円ほど、アメリカアマゾンで見つければ1000円台もありますが繰り返し交換となると費用がかかります。なので根本原因を突き止める姿勢は必要です。

こいつが悪い

アメ車屋さんによればコネクターの不具合でもレジスター故障は起こるそうなので、原因追及は難易度高いかもしれません。今回僕のラムバンの場合、ブロアモーターがギュンギュン音を立てていることがあるのでこれを交換してみようと思っていますが、今日のところは取り敢えず風量マックスが解消して欲しいという対処です。

ブロアモーターのコイルにアクセスできる程度に分解すると、温度ヒューズがあります。故障している場合このヒューズが断線しているのでテスターで調べればすぐ分かります。

温度ヒューズ

このブロアモーターレジスター本体を交換するのが普通の方法ですが、またすぐ切れることが予想されるので200円ほどで修理できる方法を取ります。
今回はこのブロアモーターレジスター内の温度ヒューズだけを交換します。用意したのは154℃と188℃の温度ヒューズです。純正では121℃の温度ヒューズが使われています。これも注文していますが、中国品しかないようでいつまでも届かないので国内アマゾンですぐ届きそうな少し温度の高いヒューズを購入しました。1個あたり2〜300円です。

切れた温度ヒューズを切り離し、購入した新品ヒューズの長さを調整した上でハンダ付けしました。

2種類の温度ヒューズを用意したので両方とも使ってみました。

今回は154℃物のブロアモーターレジスターの方をラムバンに取り付けました。

純正より30℃ほど切れる温度が高いので持ちがいいかな。もちろん純正の121℃には意味があるのだろうからその温度表示のものがいいに決まっているのですがね。

ブロアモーターレジスターの交換にはM8のレンチが必要です。やりにくい所なので柄の短いラチェットかT型レンチがよろしいかと。もちろんちまちまやれば普通のスパナでも問題なしです。

今回の修理はアマチュアでも上手くやればとても安くアメ車を維持修理出来ちゃう典型的な事例でした。これをいちいちアメ車屋さんに持って行っていたらそら維持費が高く奥さんに睨まれることにもなりますわな。