フォードの古いピックアップ

なぜちょい古アメ車?:アメリカ製であること、ちょっと古い年式であること、ヴィンテージでも旧車でもクラシックでもない。ただそこに意味がる

フォードの古いピックアップ

手のかかるやつほど愛しいものよ

いきなりアメ車の話から外れてしまいますが、、。

 僕は20代の頃、1972年式アイロンテールのビートルを乗り回していました。その時で20年落ち、40万円ぐらいで買った車でした。新入社員でお金もないけど、人とは違う個性的な車に乗りたくて通りがかった中古車屋で勢いで買っちゃった。さすがに安かっただけあって故障ばかりしていました。壊れては解体屋に行って部品を調達する日々。入手した部品も中古なのでまた故障する。


 ある雨の夜、信号の先頭でいきなりエンスト。すぐさま車外に出て、後ろに向かって軽くゴメンと挨拶して、手で車を押して交差点から出す。その路肩で応急修理。日々こんなことをしていたので出先で車が故障するということに対してすごく耐性がついた。このメンタルトレーニングは効いている。今でも全く平気。少々腹が立つことはあるけど、パニックにも落ち込むこともない。淡々とその時できることをやるのみ。

 ちなみに僕は自動車関連の技術の教育は受けたことはありません。典型的なサンデーメカニックです。自己責任で自分の愛車を維持しています。

 もうそのビートルは手元にはありませんが、その時の楽しさはずーっと心に残っていました。日本車にはない独特の感性。修理の面倒臭さと達成感。ガソリンとオイルの匂い。ダイレクトな操作感。メカニズムの単純さ=整備性の良さに助けられたこと。外人の女の子も乗っけたなぁ。

あの頃のビートルにもまた乗りたいけど近頃の旧車ブームでとにかく高い高い!カルマンギアだってあの頃は70万円出せば買えたのに。今は200万は必要になってしまった。そんなわけでお値段お手頃で楽しい車を探してたどり着いたのがアメ車。

ちょいと古いアメリカ車


 30年前はインターネット黎明期。まだ何か有効に利用できる時代でもなかった。だけど世界は全く変わりました。便利な時代になったもんだ。こんな便利な時代だからちょっと古い車を自分で修理しながら楽しんでみませんか。

ちょっと古いってのが大事なところで大体20〜30年落ちぐらいが価格が下がりきっていい。ネオクラシックな価値もまだ判断されないし、少し高年式になるとアマチュアだと手を出せない部分も多くなる。もちろん程度や懐具合で人それぞれですけど。

 今の時代、車の部品も修理方法もネットで解決できる。もちろん全て自分でやってみせるという意気込みも頑なさもあってもいい。だけど必要に応じてプロにお願いするのがいい。アメ車の場合、工夫すれば部品はかなり安く入手できます。しかも年式の古いものでも主要消耗品なら新品が手に入る。欧州車だとそもそも部品価格の設定が高いし社外品も種類が少ない。いい車もいっぱいありますけどね。

 燃費、保険等気になる維持費も思いの外かからないのです。パーツの入手方法など含めて別記事で紹介していきますね。

大排気量 OHV V8エンジン


 20年落ちというと20万キロ以上走っている可能性もある。2000cc程度の排気量だとかなりエンジンもくたびれているかも。でもアメ車の5000cc、6000ccなんて排気量のエンジンだとまだまだ全然平気です。

 アメリカ映画でお馴染みのドロドロ音はノーマルのマフラーでもそこそこ良い音します。
この音が聞きたいが為に窓を開けのんびりと走行する。この手のエンジンは中低速域でとても太いトルクを発生するのでゆっくり走ったほうが楽しいのです。おっさんになったら安全第一ですよ!

今日のまとめ

  • 大排気量のちょい古アメ車がオススメよ!
  • ドイツ車野郎のドヤ顔にも負けない異なる価値観・存在感はとにかく楽しい!
  • 特別な高級感はないけど高揚感が堪らない。
  • 排気音がとにかく心地よい
  • 壊れることもあるけど、ネット活用でなんとかなるものさ
  • 税金保険など維持費も意外と安い