バンライフ前中後に読むべき一冊
アメリカの現代のノマド=ワーキャンパーの聖典と言われる読むべき本があるようですよ。
バンライフに興味ある人は読んでおいたら、話のネタにもなりますね。私も知らなかった本もあるので自分で読んでから続編アップしようと思います。
まず、記事にもしましたノマドとその本の中で紹介されていた書籍から。
『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』
アメリカの高齢労働者主体のノマドという存在とその厳しい環境、それでも求める自立・自由への強い意思。
アメリカ車上生活者の現実を目の当たりにして、あなたは希望を見ますか、それとも人生の諦めを感じるでしょうか。私らおじさんには身につまされる内容でした。映画がアカデミー賞作品賞、監督賞受賞しましたね。リンダとアースシップのその後が気になる。アメリカのキャンピングカーや古いバンがいっぱい!
<劇中たびたび登場する言葉の理解のために>
ビーツ(ビート)というのは甜菜(てんさい)。根はカブ、葉はほうれん草のような野菜だそうで、根に糖分を蓄えるそうです。寒冷な土地での栽培に適している為、アメリカ北部で栽培されるようです。日本では北海道になります。生で食べると甘いけどアクが強くて不味いらしいです。サトウキビは生でかじっても美味しいですね。ロシア料理ボルシチのビーツは赤いカブ。近い種ですが、甜菜とは違うようです。以上
書籍
『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』ジェシカ・ブルーダー【著】 鈴木 素子 【訳】 春秋社
映画
『ノマドランド』
『Home Is where you park it』
バンライフムーブメントを巻き起こしたフォスター・ハンティントン氏の写真集。主役はVWの古〜いバン、ヴァナゴン。現在、本人はツリーハウスを建て車輪の上ではなく、木の上に住んでいるようです。日本語、英語、ドイツ語版などありますが、基本、写真集なのでなんでもいいかと、、。
1冊目は入手が難しいかもしれませんが、第2弾は購入できます。
書籍
『Your home on the road』
『荒野へ』
何不自由ない裕福な家庭に育った青年は全てを捨て旅立つ。数年後、アラスカ荒野の朽ち果てたバスで発見されたクリスの亡骸。何を求めて彼は彷徨ったのか。若者特有の”熱”にうなされた無謀かそれとも高みに上がった知性がそうさせたのか。1992年実際にあった事件を登山家・作家のジョン・クラカワーが小説化。映画も良かった。こちら監督はショーン・ペン。
書籍
『荒野へ』 ジョン・クラカワー【著】 佐宗 鈴夫【訳】 集英社文庫
映画
『In To The Wild』 2007年公開(米)
『ウォールデン 森の生活』
自然回帰探究の古典。H・D・ソローが2年に渡って実践した自給自足生活を綴った自伝。
1854年ですからね、相当昔の話ですが、興味深いのはこの時代から、文明から離れて自然に帰ることが必要だという思想があったのだということ。日本は江戸時代黒船来航直前、フランスではナポレオン帝政ウンコだらけのパリ時代、アメリカは工業化と奴隷制度の議論が始まったばかり。人間は進歩しているのか堂々巡りをしているだけなのか、あなたはどう思いますか。
書籍
『ウォールデン 森の生活』ヘンリー・デイビッド・ソロー【著】 飯田 実 【訳】 岩波文庫
『チャーリーとの旅ーアメリカを求めて』
後のノーベル賞作家、文豪ジョン・スタインベックが愛犬チャーリーと共にアメリカ再発見の旅に出る。相棒はキャンピングカー”ロシナンテ号”(名作ドン・キホーテの”老馬”ですね)、16000kmに及ぶアメリカ大陸横断は知っているはずの自分の国についての無知を知る旅。バンライフしちゃっている人、最後に帰るのは家です。
書籍
『チャーリーとの旅―アメリカを求めて 』ジョン・スタインベック【著】 竹内 真 【訳】 ポプラ社